子供の矯正は何歳から始めるといいの?
症状によって異なりますので、まずは早いうちに一度相談に来ていただき、矯正治療の開始時期のアドバイスを受けられた方がより良い結果になるでしょう。
基本的には、永久歯は6歳ころから生え始めますので、この頃に矯正治療開始となります。
成長期での対応は顎の大きさのコントロールが可能で、将来的に抜歯を回避できる確率もあがります。
ただし受け口やかみ合わせのズレなどは、早い時期での治療開始が望まれます。
放っておいてしまうと、その後の顎の成長に悪影響を及ぼす事が多いです。
治療期間は大体どれくらい?
精密検査と診断をしないと正確には分かりませんが、抜歯をした場合としない場合、開始した年齢、自身の代謝の状態により異なります。
目安としては小児の矯正治療では装置を付けている期間が1年~2年半程度、成人矯正の場合では1年半~3年位かかります。
大人は何歳まで矯正で治せますか?
基本的に年齢制限はありません。
歯周病や歯の状態に問題がなければいつでも始められます。
成人の方は治したいと思った時が開始時期です。
但し歯周病が進行している場合にはそのコントロールが事前に必要となります。
ただし、成長期にある子どもは成長・発育を利用しながら治療を進められるので、条件がより有利になると言えます。
痛みはありますか?痛くて眠れなかったり、食事がとれないこともありますか?
装置を初めてつけたり、装置を調整したときには、3日~1週間くらい、歯の根に違和感を伴った痛みが出ます。
痛みの度合いには個人差がありますが、日常生活や仕事・学校生活に影響のでる程ではありません。
痛みが強い方は、柔らかいお食事をとるようにしてください。
当医院では痛みの発生に配慮した装置を導入しております。
スタッフも矯正経験者ですので、心配なことはご遠慮なくお聞きください。
どれくらいのペースで通院しなければいけませんか?
歯に装置をつけて、歯を動かす治療の期間(1年半~3年)は1ヶ月に1回程度の通院が必要です。
動かす治療が終了し、歯の安定をはかる期間(保定期間;約2年)には3~6ヶ月ごとの通院をしていただき治療終了となります。
途中で通院できなくなったとき、他の医院を紹介してもらえますか?
当医院では転居先で治療継続可能な歯科医院の紹介・手続きを行います。
治療費に関しても治療進行度に応じてご精算、ご返金を行います。
リテーナーの期間はどれくらいですか?
綺麗になった歯並びが後戻りをしないように、リテーナー(保定装置)という取り外しが可能な装置を約1年半~2年間使用していただく必要性があります。
保険は適用ですか?
基本的に健康保険は適応されません。但し著しい受け口や出っ歯で顎の手術を併用した矯正治療を必要とする方、指定の先天的疾患による不正咬合を治療する場合には健康保険が適応されます。
(当医院では健康保険が適応される矯正治療は行っていないため、大学病院等にご紹介させていただきます。)
歯を抜かなくてはならないのですか?
治療上の抜歯はどうしても必要なときだけ行います。
抜歯をするかしないかは、歯科医の主義や患者様が望むから等の理由で決まるものではなく、しっかり検査・診断した上で判断されるものです。
もちろん当医院では、顎全体の成長を促し歯列の大きさを前後及び左右に広げる、奥歯を最大限後ろに移動する等、抜歯を回避するための出来ることはすべて治療計画の第一選択にあげております。
しかし小さい顎に無理に歯を並べることにより、かえって出っ歯になってしまったり、上顎と下顎の歯が解剖学的に適正な位置に咬み合わないことが起こります。
このような場合は患者様のご理解・ご同意を得て抜歯する場合がございます。
歯とあごの大きさの不調和が著しい場合は、抜歯が必要となりますが、乳歯から永久歯に代わる頃やあごの成長が旺盛な時期に治療を開始すれば、歯を抜かずに治療する可能性も高くなります。
矯正をすることで起こりうるデメリット(リスク)は何ですか?
矯正治療中に歯の根っこが短くなること(歯根吸収といいます)がありますが、一般的には歯根吸収してもごく僅かなのでほとんど問題はありません。
この原因は歯の質や、力のかけかた、治療期間などいろいろ考えられますが、今のところはっきり原因は分かっておりません。
また矯正治療する前から歯根が短い場合は治療方針の変更など、注意が必要です。
また、矯正終了後にブラックトライアングルといって、歯と歯の間に三角形の隙間ができることがあります。
歯のガタガタが強い方、歯の形が三角形に近い方は生じやすいです。
乳歯列の時に歯並びが悪いと、将来矯正が必要になりますか?
乳歯のときは、すきっ歯で並んでいるくらいでないと、永久歯がきれいに生える隙間が確保できません。
乳歯列のときにガタガタした歯並びだと、確実に永久歯もガタガタになりますので、早めの相談をおすすめします。
医療費控除は対象ですか?
通常不正咬合の矯正治療の為の治療費は、医療控除の対象となりますので、ご活用されるとご負担を軽減することが出来ます。
矯正治療中に虫歯の治療はできますか?
当院は矯正と並行して虫歯治療ができるのが大きなメリットです。
矯正中でも保険を使用して虫歯が治せます。
乱杭歯などで歯が重なっているところはブラッシングがあまりできず、 虫歯になっていることが多いものです。
保険治療で虫歯を治しながら歯並びを改善しますのでご安心ください。
歯並び全体ではなく、部分的に矯正はできますか?
部分矯正とは、全部の歯に装置をつけるのではなく、治したい部分の数本だけに装置をつける矯正法で低料金、短期間に矯正できるといったメリットがありますが、適応症が限られておりますので、十分なカウンセリング、検査が必要です。
まずはご相談していただくことをおすすめします。
矯正治療中、食事や運動の制限はありますか?
装置を初めてつけたり、力を調整したときには、3日間くらいは噛みしめたときに痛みが出やすいので、痛みが強い場合には消化に優しい柔らかい物を食べるようにしてください。
また装置を壊さないために固いせんべいやスルメ、粘着性のガム・キャラメルなどは避けてください。運動は特に制限はないですが、相撲やラグビーなどのようなぶつかり合うスポーツは口腔内を傷つける可能性があるので注意が必要です。
矯正治療はなぜ必要なのですか?
悪い歯ならびを治し、よい咬みあわせとなることで、
・顎と顎関節の動きがスムーズになる
・歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病に罹りにくくなる
・よく咬めることにより消化器の負担を軽減する
・正しい発音の獲得
・きれいな歯並びにより心も健やかに
・健全な咀嚼運動は脳神経の血液を促進し、老化防止につながる